いつでも冷静になることは大事だというけれど、本気で怒る人はもう少ないのかもしれない
子どもの頃、本気で怒ってくれる大人が、確かにいた。最近の教育現場では『叱責』がハラスメントに近づきつつある。冷静になることは大事だけど、その『冷静』の中身を、ちょっと疑ってみたくなった。
日常でふと考えたこと、調べてみたこと、まとまらない問い。
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子どもの頃、本気で怒ってくれる大人が、確かにいた。最近の教育現場では『叱責』がハラスメントに近づきつつある。冷静になることは大事だけど、その『冷静』の中身を、ちょっと疑ってみたくなった。
電線のない街を見た。妙にスッキリしていて、なんだか不気味で、それでいて、すんなり受け入れられそうな雰囲気もあった。なぜ不気味なんだろう、と考えていたら、人類が初めて作りつつある「対象のない畏怖」の話に行き着いてしまった。
「あとでやる」と言って、何ヶ月も机の隅に置きっぱなしの書類がある。あれって、なんなんだろう。考えていたら、動物の話と、日本語の不思議な言い回しと、押し入れの奥の段ボールに、行き当たってしまった。
縦が「はい」で、横が「いいえ」。世界中の多くの人がやっているこのジェスチャー、よく考えると不思議だ。誰がいつ決めたんだろう、と思って調べてみたら、ダーウィンと、赤ちゃんと、ブルガリアの話に行き着いた。
子どもの頃、夕飯前にこっそり食べた一個のチョコレートの味を、私はいまでも覚えている。あれよりも甘いものを、たぶん私は食べていない。なんでだろう、と考えていたら、チョコと大きな話に行き当たってしまった。
土曜の朝はあんなに長かったのに、気づくと夕方になっている。同じ3時間のはずなのに、午前と午後でぜんぜん速さが違う。これって、たぶん人生にも同じことが起きているんじゃないか、と思ってしまった。
電車の座席で爆睡している人が、どうして降りる駅でちゃんと起きるのか。よく考えるとこれ、けっこう不思議だ。考えていたら、責任とか、休み方とか、ちょっと大きな話に行き着いてしまった。
「タダより高いものはない」と母は言った。確かに無償には大体うらがある。でも、献血のことを調べていたら、世界の見え方がちょっと変わってしまった。お金と嘘と、それでも残しておくべき場所の話。